夏場の服装として定着している『クールビズ』ですが、普段スーツを着ているビジネスマンにとっては、いかにスーツ着用時でも涼しく快適に過ごせるかが重要ではないでしょうか。ここでは、東京のクールビズに最適な夏用スーツの選び方と、快適に着こなすためのポイントを詳しくご紹介します。
東京都心部の夏は暑い!
毎年のように、観測史上最高気温とニュースで報道されており、梅雨シーズンでも、晴れ間はとても厳しい暑さが続いています。比較的過ごしやすい日の多かった昨年とは異なり、今年は最高気温が35度を超える「猛暑日」が7月に入ってから各地で相次いでいます。東京都心部の夏が暑い原因として、ヒートアイランド現象が挙げられます。
ヒートアイランド現象とは?
東京都心部のヒートアイランド現象は、都市部の気温が周囲の郊外や農村部よりも高くなる現象です。
都市部には高層ビルや大量のコンクリート構造物が集中しており、これらが日中に太陽光を吸収し、夜間に放熱することで気温が上昇します。
また、都市開発によって緑地や森林が減少し、自然な冷却効果が失われています。緑地が少ないと蒸散作用が減少し、気温が上がりやすくなります。その他にも、夜間の放射冷却が効果的に行われないこともヒートアイランド現象の要因とされています。東京都心部は人口密度が高く、エネルギー消費も多いため、日常生活や産業活動からの熱放出が増加し、都市全体の気温が上昇しています。
これらの要因が複合的に影響し、東京都心部のヒートアイランド現象を引き起こしています。
東京都夏の暑さ対策
東京都は暑さ対策として、暑熱避難施設(クーリングシェルター)を設けました。
特別警戒情報が発表された際には、公表された開放可能日に利用できるようになります。
また、東京都では「TOKYOクールシェアスポット」として、複数のエアコン使用を避け、なるべく1つの部屋に集まる工夫や、公園や図書館などの公共施設を利用することで涼をシェアする「クールシェア」を推奨しています。これにより、一人あたりのエアコン使用を見直し、エネルギー消費を抑えることを目指しています。
暑い夏もクールビズで乗り切りたい!
東京の夏は高温多湿で厳しいですが、クールビズの導入によりビジネスシーンでも快適に過ごせるようにと取り組みが始まりました。
クールビズとは?
クールビズとは、夏季のオフィスにおけるビジネスウェアの軽装化を促進する取り組みです。
これは日本政府が2005年に提唱したもので、主に環境省が推進しています。
クールビズの目的は、冷房の使用を減らし、エネルギー消費を抑えることにあります。
これにより、室内の適正温度を28度に設定し、冷房の使用を控えることで、二酸化炭素排出量の削減を目指しています。クールビズは、環境保護だけでなく、職場の快適性向上にも寄与しています。多くの企業や自治体がこの取り組みを採用しており、夏のオフィスの新しいスタンダードとして定着しています。
クールビズ時のマナーは?
クールビズは、夏季のオフィス環境を快適に保ちつつエネルギー消費を抑えるための取り組みですが、その際にもビジネスマナーを守ることも大切です。クールビズ時のマナーについて説明します。
- 服装の選び方
クールビズを実践する際には、清潔感を保つことが重要です。
シャツやポロシャツにはアイロンをかけてしわを伸ばし、常に清潔な状態を保つように心がけましょう。
汗をかいても快適に過ごせる素材を選ぶことで、夏の暑さを乗り切ることができます。
さらに、企業ごとにクールビズの範囲は異なるため、自社のドレスコードに従うことが不可欠です。
適切な服装を選び、ビジネスシーンにふさわしい見た目を保ちましょう。
- 場面に応じた服装
外出時や取引先を訪問する際は、相手先のドレスコードに配慮し、必要に応じてジャケットやネクタイを持参することが望ましいです。これにより、ビジネスマナーを守りつつ、相手に対する敬意を示すことができます。また、重要な会議やプレゼンテーションでは、通常のビジネスウェアに近い服装を心がけましょう。
スーツやジャケットを着用し、ネクタイを締めることで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
- 身だしなみの整え方
足元には特に気を配り、サンダルや裸足は避け、ビジネスカジュアルに適した靴を選びましょう。
また、靴下も清潔で適切なものを履くことが大切です。さらに、クールビズだからといって過度にカジュアルな服装は避けるべきです。
着こなし・選び方のポイント
ジャケット・シャツ・ズボンに分けて着こなしと選び方についてご紹介します。
夏用ジャケットの選び方
- 素材で選ぶ
夏用ジャケットに使用される素材には、リネン、コットン、ポリエステルなどがあります。
特に、リネンは目の粗い涼しげな質感があり、夏の定番素材として広く知られています。
コットン製のジャケットは、肌触りが良く吸水性が高いのが特徴です。一方、ポリエステルは高い機能性と優れた耐久性を持ち、さまざまなシーンで活躍します。また、サラリとした肌触りで涼しさを提供するシアサッカーも、夏用ジャケットによく使用される素材の一つです。
- 通気性で選ぶ
夏用ジャケットでは通気性も重要なポイントです。通気性の悪いジャケットは蒸れやすく、汗をかきやすい夏には不向きです。自然素材のジャケットの場合、平織の生地を選ぶと良いでしょう。
平織は、縦糸と横糸を一本ずつ交互に織り合わせた織り方で、隙間が多いため通気性が高いのが特徴です。
また、通気性を高めるために特殊な加工が施されたジャケットもあります。生地に小さな「空気孔」が空いているタイプなど、夏でも快適に過ごせるジャケットを選ぶことをおすすめします。
- 機能性で選ぶ
夏はジャケットが汗で汚れやすいため、洗いやすさも重要です。
ウォッシャブル仕様で家庭で手軽に洗濯できるジャケットがおすすめです。
また、吸湿性や速乾性、防シワ性が備わっていると、より快適に過ごせます。これらの機能を持つジャケットを選ぶことで、清潔さと快適さを両立できます。
ワイシャツの選び方
- 素材で選ぶ
通気性が良い素材のシャツとしては、天然素材であるリネンシャツがあります。
リネンは通気性が高く、汗をかいても快適に過ごせるため、カジュアルでありながらも上品な印象を与えます。また、コットンブレンドシャツもおすすめです。コットンにポリエステルやリヨセルなどの素材をブレンドすることで、通気性と吸湿性を保ちながら、しわになりにくい特性を持たせています。
- 見た目で選ぶ
クールビズではノーネクタイのスタイルが多いため、ワイシャツの襟元が特に目立ちます。
したがって、ワイシャツを選ぶ際には、襟元がしっかりしたものを選ぶようにしましょう。
襟の先をボタンで留められるボタンダウンシャツがおすすめです。襟元に立体感が生まれ、綺麗なシルエットになります。ネクタイがなくても、スマートな印象になるシャツを選びましょう。
パンツの選び方
- 素材で選ぶ
軽量素材のパンツを選ぶ際は、コットンやポリエステルブレンドのものがおすすめです。
これらの素材は軽く、吸湿性と速乾性に優れているため、夏の暑い季節でも快適に過ごせます。
また、通気性が良く、汗をかいてもすぐに乾くので、一日中快適な状態を保つことができます。
ビジネスシーンでも清潔感を保ちつつ、涼しく快適に過ごせるでしょう。
- フィット感で選ぶ
適切なフィットのパンツを選ぶ際は、スリムフィットやテーパードパンツがスマートで洗練された印象を与えます。これらのパンツは、体に適度にフィットし、ビジネスシーンにふさわしいシルエットを保ちます。
過度にカジュアルなものは避け、清潔感とプロフェッショナルな雰囲気を重視したデザインを選びましょう。
適切なフィットのパンツを選ぶことで、見た目の印象が格段に向上します。
クールビズの着こなしでは、快適さと見た目のバランスを取ることが重要です。
清潔感を保ちつつ、適切な素材の服装を選ぶことで、ビジネスシーンでも信頼感を与えられます。通気性の良いシャツや軽量なパンツ、ビジネスカジュアルにふさわしい靴を選び、過度にカジュアルにならないよう心掛けましょう。これらのポイントを押さえて、暑い夏も快適に過ごしましょう。
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